ガザ停戦交渉、イスラエル「慎重ながら楽観」 米新提案で
(VOVWORLD) -18日からの週に再開する見通しとなったパレスチナ自治区ガザ停戦協議について、イスラエル交渉団は最新の米国の提案で合意に向け進展する可能性を「慎重ながら楽観」していると表明しました。イスラエル首相府が17日、発表しました。
(写真:ロイター) |
カタールの首都ドーハで行われた停戦協議は16日にいったん終了しました。エジプト、カタール、米国の仲介3カ国の声明によりますと、米国が、残る意見の相違を埋め、迅速な合意を目指す新たな停戦案を提示しました。新提案はバイデン大統領が5月31日に提示した、人質解放やイスラエル軍の段階的撤収などの停戦案に沿った内容といいます。ブリンケン米国務長官は18日にイスラエル入りし19日にネタニヤフ首相に会談する予定です。
イスラエル首相府の声明によりますと、同国交渉団は「米国の更新版提案に従い、イスラエルが受け入れられる要素を含む」合意を進める可能性について「慎重な楽観」を表明しました。
イスラム組織ハマスの報道官は17日、アルジャジーラTVに、イスラエルが停戦協議で条件を加えたと語り、ネタニヤフ首相がそれを利用して停戦への取り組みを妨げていると批判しました。ブリンケン国務長官のイスラエル訪問については、米国はイスラエル寄りの姿勢を取っており、ハマスは米国を頼りにしていないと述べました。
別のハマス幹部はアルジャジーラに対し、イスラエルは拘束者の相互解放で合意しても戦闘を再開する権利を求めていると語りました。
イスラエル軍は17日、ガザ中部ザワイダをミサイル攻撃し、保健当局によると子ども、女性を含む少なくとも17人が死亡し、数十人が負傷しました。またヨルダン川西岸地区北部のジェニンを空爆しハマス幹部2人を殺害しました。殺害した幹部は、イスラエル人1人が死亡した前週の銃撃計画に関与したとしています。(ロイター)